今日、「犬と猫と人間と2」を渋谷のユーロスペースに観にいった。

ユーロスペースは、ドキュメンタりー映画をよく上映していて、
実は先日も、素晴らしい友人であり、誇れる映画監督である酒井充子作、
空を拓く」という映画をそこに観にいっていた。

この映画も台湾の建築家、郭茂林さんの日本での活躍を、新宿高層ビルをディレクターという立場で
創り上げた最重要人物、として描かれていたドキュメンタリーだ。

大好評につき、酒井監督の第一作目の「台湾人生」に続く話題作で上映が延期された。

感動した。

 

そして、今回は、その場所での上映。

福島シェルターにはボランティアとして、
去年より行政の管理する三春シェルターに行っているので、
状況はある程度わかっているつもりだったが、

ひとことで言えば、
「辛い。」

その一言だ。

タイトルには動物が ” 犬と猫 ” に限定されているが、
実際の記録画像には、一時ニュースでも伝えられていた ” 残された牛たち ” が登場していた。

「牛も涙を流すのだと、僕は初めて知った・・・」ということば ・・・ 衝撃的だった。

実際の記録画像。

横で白骨化してゆく牛たちを蛆虫が取り巻いていく姿を、あきらめの表情で寄り添う一頭がいた。
・・・次は僕の番だ・・・とでもいうように。

犬は、道路でそのままの姿で・・・

とにかく、さまざまなシーンを目の当たりにするたびに、
胸が引き裂かれそうだった。

人間の都合で動かされた人間たちと動物たち。
その生死も分けられた人間たちと動物たち。

生き残ったのに、
また、人間の都合で命を落とすことになる動物たち。

その一方、
自分の生活を投げ打ってまで、手を差し伸べる勇敢な人たち。

それを誹謗中傷する人たち。

けっきょく、どれをとっても、人間が決め、動くのだ。

さまざまな衝撃的なシーンに遭遇するたびに
言葉にならない怒りと悔しさでいっぱいだった。
とにかく、この期に及んでも、
原発を海外に売ってお金にしようなんて、
本当に今に、いやすぐに、ひどいしっぺ返しがくるに違いない。

人間が一番偉い、なんて思っていること自体、
まだ気づいていない人々がいること自体、
この先、未来の存続が危うい。

ミュータント・メッセージを読んだばかりの私は、
改めて、できることなら中古本を全部買い占めて、
日本中の、いや世界中の人々に、いまこそ、この本を読んでもらいたい、と心より思った。

それは、自然と動物と共存する、英知ある人間として生かされる最後の手段だから。

神聖なるガンジス川の氾濫、ロシアの30度の翌日の大雪、世界各地での紛争、
ちっぽけな日本だけではない、地球レベルで崩れていくモノ・コト・・・人間たちの心。
決して、自然や動物たちを敬う気持ちを忘れてはならない。

そのうち、今のままでは人間は、無菌室でしか暮らせない、
五感のない、ロボットになってしまう時代がくるのだと思う。

近い未来に・・・
どうか、日常生活を健康に送れているみなさん、この映画を観てみてください。

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